おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)
「ほっぺたが腫れて、痛がってごはんを食べない」
「熱も出ていて、耳の下がぷっくりしている…」
このような症状が見られるときに疑われるのが「おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)」です。
おたふくかぜは、ムンプスウイルスによって起こる感染症で、ほとんどの子どもが一度はかかるといわれていましたが、ワクチン接種によって予防が可能な病気でもあります。
晴れ空こどもクリニック保谷では、迅速な診断と合併症の予防、登園・登校のサポート、予防接種まで丁寧に対応いたします。
おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)とは?
「おたふくかぜ」は、正式には流行性耳下腺炎(りゅうこうせいじかせんえん)と呼ばれます。
「ムンプスウイルス」によって起こるウイルス性の感染症で、以下の特徴があります。
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主に飛沫感染(せき・くしゃみ)や接触感染でうつる
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潜伏期間は2〜3週間(平均18日前後)
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ワクチン未接種の子どもや成人がかかりやすい
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季節を問わず流行することがあります(春~初夏が多い傾向)
主な症状
おたふくかぜは、耳の下の腫れと痛みが特徴です。
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耳下腺(耳の下〜ほほ)が腫れて痛む(左右どちらか、または両方)
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触ると痛い
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発熱(38℃前後)
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食べづらい、飲みづらい
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頭痛、だるさ
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唾液腺の腫れ(耳下腺だけでなく、顎下腺や舌下腺も)
腫れは通常3〜7日間続きますが、特にワクチンを打っていて軽症の子では片方だけ腫れて発熱もほとんどないこともあります。
合併症について
おたふくかぜは、軽い病気と思われがちですが、まれに重い合併症を引き起こすことがあります。
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無菌性髄膜炎:発熱、頭痛、吐き気など
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難聴(ムンプス難聴):片側に突然起こることがあります(数百人に1人)
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睾丸炎(男児)・卵巣炎(女児):思春期以降に多い
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膵炎(すいえん):お腹の痛み、吐き気
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稀に腎炎、心筋炎、関節炎など
当院では、合併症の兆候を見逃さないよう慎重に診察し、必要に応じて専門医への紹介も行っています。
検査と診断
おたふくかぜは、症状(耳下腺の腫れ、痛み、発熱など)や流行状況から臨床的に診断することが多いですが、必要に応じて以下の検査も行います。
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血液検査(ムンプスIgM抗体検査)
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頭痛・嘔吐などがある場合:髄膜炎を疑って追加検査、高次医療機関へ紹介
また、学校や園での流行状況に応じて、隔離や休園などの対応が必要になることもありますので、登園の可否についても丁寧にご案内しています。
治療について
おたふくかぜには、ウイルスに直接効く薬はありません。
治療は症状を和らげる対症療法が中心です。
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解熱剤(アセトアミノフェンなど)
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痛み止め(腫れや食事の痛みを和らげます)
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水分補給
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食事は無理をせず、やわらかく飲み込みやすいものを(スープ、ゼリー、うどんなど)
腫れがある間は保冷剤などで軽く冷やすと痛みが楽になることもあります。
登園・登校の目安
おたふくかぜは学校保健安全法により、耳下腺などの腫れが出てから「5日を経過し、かつ全身状態が良好になるまで」出席停止とされています。
具体的には:
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発症後5日を過ぎている
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熱がなく、食事・会話ができる
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腫れが治まってきている
当院では、登園許可証・登校許可証の無料発行(かかりつけ患者さん)にも対応しています。
ワクチン接種について
おたふくかぜワクチンは任意接種ですが、非常に大切な予防策です。
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1歳以上で1回目の接種(MRや水ぼうそうのワクチンと同時期に)
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小学校入学前(年長)までに2回目を接種
1回接種だけでは効果が不十分なケースもあるため、2回接種が推奨されています。
当院では、予防接種専用の時間帯を設け、感染症の不安なく安心して接種できる環境を整えております。
おたふくかぜについてのよくある質問
Q1. おたふくかぜは一度かかればもううつりませんか?
一度感染すれば多くの場合は終生免疫がつきますが、まれに再感染することもあります。
確実な予防のためには、ワクチンの2回接種が推奨されています。
Q2. 合併症の難聴はどのくらいの頻度ですか?
約1,000人に1〜2人の割合で起こるとされ、片側の突発性難聴になるケースがほとんどです。
予防のためにはワクチン接種が最も有効です。
Q3. 大人がかかるとどうなりますか?
大人がかかると症状が重くなる傾向があり、男性では睾丸炎を起こすことも。
特にワクチン未接種の成人は、抗体検査や接種を検討すると良いでしょう。
Q4. 学校で流行っていますが、まだ症状がない場合どうすれば?
周囲で流行していて心配な場合は、事前にご相談ください。
ワクチン歴や体調によって、接種や経過観察のご案内をいたします。
院長より
「おたふくかぜ」と聞くと軽い病気のイメージを持たれがちですが、合併症のリスクや家族への影響も含め、きちんと対処することが大切です。
晴れ空こどもクリニック保谷では、早期診断・登園登校サポート・予防接種の相談まで、総合的な診療でご家族を支えます。
少しでも不安な症状があれば、まずはお気軽にご相談ください。
