亀頭包皮炎
「おちんちんの先が赤くなって腫れている」「排尿のときに痛がる」「膿のようなものが出てきた」
このような症状で来院される男の子の保護者の方は少なくありません。
その中でも代表的なものが**亀頭包皮炎(きとうほうひえん)**です。
これは、亀頭(ペニスの先)と包皮(皮の部分)が細菌などによって炎症を起こす状態を指します。
亀頭包皮炎の症状について
亀頭包皮炎では、以下のような症状が見られます。
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ペニスの先が赤く腫れている
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痛みやかゆみを訴える
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おしっこをするときに痛がる、泣く
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先端から膿のような分泌物が出る
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下着に黄色いシミがつく
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悪化すると発熱を伴うことも
排尿のたびに痛がってトイレを嫌がるようになったり、夜間の排尿で目が覚めるようなこともあります。
見た目に驚かれる保護者の方も多いですが、早期に治療を始めれば短期間でよくなることがほとんどです。
亀頭包皮炎の原因について
この病気の主な原因は、ペニス周辺の不潔による細菌の繁殖です。以下のような要因が重なることで発症します。
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包茎(むけない状態)によって皮の中が不潔になりやすい
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十分な洗浄ができていない(特に入浴時)
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強くこすりすぎたことによる小さな傷
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排尿後の拭き取りが不十分
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おむつの蒸れ(乳幼児の場合)
特に包茎のあるお子さんでは、包皮の中に汚れ(恥垢=ちこう)がたまりやすく、細菌が繁殖して炎症が起きやすくなります。
亀頭包皮炎によって引き起こされるトラブル
放置すると、以下のような症状や合併症に進展する可能性があります。
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強い痛みによって排尿を我慢するようになる
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炎症の悪化により発熱
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膿が増えて、下着や寝具が汚れる
こういったリスクを防ぐためにも、症状が軽いうちに適切な対応をすることが大切です。
亀頭包皮炎の処置や治療法
晴れ空こどもクリニック保谷では、以下のようなステップで治療を進めます。
軽症の場合
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局所の洗浄指導(ぬるま湯でやさしく洗う)
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抗菌薬入りの軟膏を塗布(1日1〜2回、数日で改善します)
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痛みが強い場合は鎮痛剤の処方
中等度以上の場合
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飲み薬の抗生物質を追加で処方(炎症が強い、膿が多い場合など)
繰り返す場合や包茎が強い場合
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包茎の程度を確認し、必要であれば外用薬治療や泌尿器科紹介を行います
亀頭包皮炎についてのよくある質問
Q1. 自宅でできる予防法はありますか?
はい、入浴時にやさしく包皮の先を洗うことが大切です。包皮を無理にむいて傷つけてしまうと逆に亀頭包皮炎を引き起こしてしうので、皮の外側と尿道周辺を清潔に保つ程度で充分です。
Q2. 毎回洗っているのに、繰り返します。なぜですか?
包茎の程度が強い場合、皮の中に汚れが残ってしまいやすく、繰り返しやすい傾向にあります。その場合は、外用薬や泌尿器科での治療が必要になることもあります。
Q3. 塗り薬だけで治りますか?
多くの場合は外用薬(軟膏)のみで数日~1週間程度で改善します。ただし、炎症が強い場合は抗生物質の内服を併用します。
Q4. 包茎の手術が必要になることもありますか?
頻繁に亀頭包皮炎をくり返す場合は、包茎手術を検討することもあります。当院ではまずは塗り薬や生活指導で対応し、必要時に小児外科・泌尿器科と連携しています。
院長より
男の子の陰部のトラブルは、お子さんも恥ずかしがって言い出せなかったり、保護者の方も相談しづらかったりすることが多いですよね。
でも、亀頭包皮炎は早期に対応すればしっかり治る病気です。
当院では、お子さんに負担の少ない方法で治療・予防ケアを丁寧にお伝えしています。
「ちょっと赤いかも?」「痛がっているかも?」そんなときは、どうぞお気軽にご相談ください。
