二次性乳糖不耐症
二次性乳糖不耐症とは、風邪や胃腸炎、アレルギーなどによって一時的に小腸の働きが弱まり、乳糖(牛乳に含まれる糖)をうまく消化・吸収できなくなる状態です。特に赤ちゃんや小さなお子さんでは、ウイルス性胃腸炎のあとに発症することが多く、下痢が長引いたり、お腹がゴロゴロしたりする症状が見られます。
「もしかしてミルクが合わないのかな?」と悩まれる保護者の方もいらっしゃいますが、多くは一時的なもので、腸が回復すれば自然と治るケースがほとんどです。
二次性乳糖不耐症の原因
乳糖不耐症には先天的なものと後天的なものがありますが、「二次性」とは、後天的に何らかの原因で乳糖を分解する酵素(ラクターゼ)が減ってしまうことで起こる状態です。
主な原因は以下の通りです:
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ウイルス性胃腸炎(ロタウイルス、ノロウイルスなど)
腸の粘膜が傷つくと、乳糖を分解する酵素の働きが弱くなります。 -
抗生物質や食あたりなどによる腸内環境の乱れ
特に赤ちゃんや1〜2歳前後の子どもは腸がまだ未発達なため、少しの刺激で酵素の働きが落ちやすくなります。
二次性乳糖不耐症の症状
乳糖がうまく分解されないと、腸内で発酵してガスを発生させたり、水分を引き寄せて下痢を引き起こしたりします。
よく見られる症状は次の通りです。
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水っぽい下痢(酸っぱいにおいがすることも)
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お腹がゴロゴロ鳴る
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おならが多い、ガスっぽい
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お腹の張りや痛み
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授乳やミルク後に機嫌が悪くなる
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おむつかぶれがひどくなる(便の酸性化による)
これらの症状が、胃腸炎などが落ち着いたあとも続いている場合、二次性乳糖不耐症の可能性があります。
二次性乳糖不耐症によって引き起こされる病気
単なる乳糖不耐症であれば、命に関わるようなことはありませんが、次のような合併症に注意が必要です。
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体重減少や成長障害
長期間にわたる下痢や食欲不振で栄養が足りなくなることがあります。 -
脱水症状
特に乳児では水様便が続くと脱水になりやすく注意が必要です。 -
おむつかぶれ・肛門周囲のただれ
当院では、下痢が長引いているお子さんには、腸重積や感染症との鑑別も含めて、丁寧な診察と必要な検査を行っています。
二次性乳糖不耐症の処置や治療法
二次性乳糖不耐症は、原因になっている腸の炎症が落ち着けば自然に改善することが多いです。そのため、治療は「無理に止める」よりも、「腸を休ませながら栄養を確保する」ことが基本となります。
1. ミルクや食事の調整
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乳糖除去ミルク(ラクトレスミルク)への切り替え
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母乳の場合は乳糖分解酵素薬を処方
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離乳食期であれば、牛乳・ヨーグルト・チーズなどの乳製品を一時的に控える
2. 整腸剤やサプリメントの使用
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酪酸菌や乳酸菌などの整腸剤で腸内環境の回復を助ける
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乳糖分解酵素薬
3. 経過観察と栄養管理
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多くのケースでは一度便性が落ち着けば、以前の通りの栄養摂取が可能です
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食べられるもの、飲めるものを確保し、栄養不足にならないよう調整します
「ミルクを変えるべき?」「母乳はどうすれば?」など、ご家庭での対応に迷ったときは、いつでも当院にご相談ください。
二次性乳糖不耐症についてのよくある質問
Q1. ミルクを飲むと下痢になるのですが、やめたほうがいいですか?
一時的に乳糖除去ミルクへ切り替えることで改善することがあります。医師の指示で判断しましょう。
Q2. 母乳は中止したほうがいいですか?
いいえ、母乳は続けて大丈夫ですが、処方される乳糖分解酵素薬を同時に服用させてください。
Q3. ヨーグルトは食べさせてもいいですか?
乳糖を含むため、一時的に控えた方が良いことがあります。再開のタイミングは医師と相談しましょう。
Q4. いつまで乳製品を控える必要がありますか?
通常は1〜2週間程度で腸の機能が回復します。状態により段階的に戻していきます。
院長より
乳糖不耐症という言葉を聞くと、「うちの子は一生ミルクが飲めないの?」と心配される保護者の方もいらっしゃいます。
でも、二次性乳糖不耐症の多くは一時的なもので、体調が整えば自然と治っていくケースがほとんどです。
私たち「晴れ空こどもクリニック保谷」では、下痢やミルク後の不調が続くお子さんに対して、腸の状態や栄養状態を見ながら安心できる診療を行っています。必要に応じてミルクの種類のご相談や、お母さんへのサポートもしっかりと行いますので、どうぞお気軽にご相談ください。
