副鼻腔炎(ちくのう症)
「風邪が治ったはずなのに、鼻水や咳がなかなか止まらない…」
「鼻づまりで眠りが浅く、いびきがひどい気がする」
そんなとき、考えられる原因のひとつが**副鼻腔炎(ちくのう症)**です。
副鼻腔炎は、風邪やアレルギー性鼻炎をきっかけに起こることが多く、子どもでもよく見られる呼吸器系の病気です。
副鼻腔炎(ちくのう症)の症状について
乳幼児では副鼻腔自体がまだ未発達のため副鼻腔炎はまれです。基本的には学童期以降の病気とお考えください。
副鼻腔炎では、以下のような症状が見られます。
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黄色や緑色の鼻水が長く続く
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鼻づまりで息がしにくい(口呼吸になる)
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咳(特に夜間から朝方に多い)
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頭痛や顔の痛み(年齢が高い子どもに多い)
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匂いがわかりにくい
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発熱(急性の場合)
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いびきや眠りの質の低下
副鼻腔炎の原因について
副鼻腔とは、鼻の周囲にある空洞(上顎洞・篩骨洞・前頭洞など)で、空気の通り道や発声に関わる大切な構造です。
この副鼻腔の中に細菌やウイルスが入り込み、炎症を起こした状態が副鼻腔炎です。
副鼻腔炎の主な原因は以下の通りです。
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風邪(ウイルス感染):最も多い原因で、風邪が治ったあとに症状が長引くと副鼻腔炎が疑われます。
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細菌感染:ウイルス感染後に細菌が感染して炎症が悪化することもあります。
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アレルギー性鼻炎:鼻の粘膜が腫れて、鼻の通りが悪くなることで、副鼻腔に膿がたまりやすくなります。
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鼻すすり癖:鼻をすすり続けることで菌が奥へ入りやすくなります。
副鼻腔炎によって引き起こされる病気
副鼻腔炎が適切に治療されないと、以下のような合併症や慢性化のリスクがあります。
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慢性副鼻腔炎(ちくのう症):3か月以上症状が続く状態
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中耳炎:鼻と耳がつながっているため、鼻の炎症が耳に波及しやすい
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後鼻漏(こうびろう):喉の奥に鼻水が流れ込み、咳や吐き気の原因になる
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咽頭炎や扁桃炎:喉の炎症をくり返す
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気管支炎や肺炎:鼻水が気道に入ることで悪化する場合も
こうした合併症を予防するためにも、「長引く風邪かな?」と思ったときには早めに診断・治療を受けることが大切です。
副鼻腔炎の処置や治療法
副鼻腔炎の治療は、症状の程度や経過によって異なります。
急性副鼻腔炎(風邪後の短期間の炎症)
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抗菌薬(細菌感染が疑われる場合)
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鼻水・鼻づまりを軽くするお薬(抗ヒスタミン薬・去痰薬など)
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鼻の吸引
慢性副鼻腔炎(3ヶ月以上続くもの)
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長期の抗菌薬投与(マクロライド系抗菌薬など)
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アレルギーの治療併用
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鼻洗浄やネブライザーを継続
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耳鼻科との連携が必要になる場合も
副鼻腔炎についてのよくある質問
Q1. 風邪が長引くだけでは副鼻腔炎とは限りませんか?
はい、特に乳幼児期の長引く風邪は繰り返しているだけの可能性もあります。学童期以降で黄色や緑色の鼻水が10日以上続く場合、鼻周囲の痛みを伴う場合、副鼻腔炎の可能性が高いです。
Q2. アレルギー性鼻炎と副鼻腔炎はどう違うのですか?
アレルギー性鼻炎は透明な鼻水やくしゃみが多く、副鼻腔炎は粘り気のある鼻水が続くことが特徴です。併発していることもあります。
Q3. 鼻水の吸引はした方がいいですか?
はい、特に乳幼児は自分で鼻をかめないため、定期的な吸引が症状を早く改善させる助けになります。
Q4. 副鼻腔炎はうつりますか?
副鼻腔炎自体はうつりませんが、もともとの風邪やウイルスは感染力があります。手洗いやマスクなどの予防が大切です。
院長より
「風邪がなかなか治らないな…」「鼻水が続くけど、こんなもんかな?」
そんなお悩みを抱える保護者の方はとても多いです。
副鼻腔炎は、しっかり治療すれば改善する病気ですし、くり返す場合も日常生活や体質に合わせたケアで予防できます。
晴れ空こどもクリニック保谷では、風邪の延長で見逃されがちな副鼻腔炎にも丁寧に対応し、お子さんの「すっきりした呼吸」をサポートしています。
保谷駅すぐ、毎日夜9時まで診療していますので、いつでも安心してご相談ください。
