単純ヘルペスウイルス感染
「口のまわりに水ぶくれができて痛そう…」
「急に高熱が出て、口の中が真っ赤に…」
このような症状が見られるとき、単純ヘルペスウイルス感染(HSV感染症)の可能性があります。
単純ヘルペスウイルスは一度感染すると体の中に潜伏し、疲れた時や体調を崩したときに再発を繰り返す特徴があるウイルスです。
晴れ空こどもクリニック保谷では、ヘルペスの診断・治療・再発予防まで、お子さまの年齢や症状に合わせて丁寧に対応しています。
単純ヘルペスウイルスとは?
単純ヘルペスウイルス(HSV)は、HSV-1(主に口まわり)とHSV-2(主に性器まわり)の2種類があります。
小児に多いのはHSV-1による口唇ヘルペスや口腔内感染です。
-
感染経路:唾液や皮膚の接触などで広がります
-
初感染は乳幼児期に多く、発症する子としない子がいます
-
一度感染すると神経節に潜伏し、ストレス・発熱・疲労で再発することがあります
主な症状
年齢や感染部位によって症状が異なりますが、以下のようなパターンがよく見られます。
1. 口唇ヘルペス(唇まわり)
-
唇の縁に水ぶくれを伴う赤い発疹
-
チクチクした痛みや違和感
-
数日でかさぶたとなり、1〜2週間で治癒
2. ヘルペス性歯肉口内炎(初感染時)
-
高熱(38〜40℃)
-
口の中や舌、歯ぐきに小さな潰瘍(口内炎)や水疱
-
よだれが増える・食べられない・機嫌が悪い
-
熱と口の痛みが同時に続くのが特徴
重症化することは少ないですが、新生児期や免疫が弱っているお子さんでは注意が必要です。
検査と診断
症状が典型的であれば視診(見た目)で診断可能ですが、専門医療機関では以下の検査を行うこともあります。
-
抗原検査(迅速検査)やウイルス培養
-
PCR検査(必要に応じて)
-
血液検査で抗体の有無を確認することもあります
当院では、症状や経過を見ながら必要最小限の検査で的確に診断を行います。
治療法について
ヘルペスの治療は、抗ウイルス薬の内服または軟膏塗布が中心です。
できるだけ症状が出始めた早い段階で使用すると効果的です。
-
抗ウイルス薬(アシクロビル、バラシクロビルなど)
→ 内服または軟膏を症状に応じて処方 -
解熱剤(高熱がある場合)
-
痛みが強ければ鎮痛剤
※口内炎がひどくて食事や水分がとれない場合は、脱水予防が最優先になります。
再発の予防と家庭でのケア
単純ヘルペスは再発しやすいため、以下の点に注意しましょう。
-
紫外線・風邪・疲労・ストレスは再発の引き金になります
-
唇や口の違和感があるときは早めに抗ウイルス薬の使用を検討
-
清潔を保ち、患部は触らない・いじらない
また、家族内感染も起こりうるため、タオルや食器の共用は避けましょう。
登園・登校の目安
症状が軽ければ登園・登校は可能ですが、以下の点に注意してください。
-
熱がなく、食事・水分がとれる
-
水ぶくれがじゅくじゅくしていない(乾いてきている)
-
患部を触らないように工夫できる(ガーゼで保護など)
集団生活では他の子への感染リスクもあるため、登園・登校の可否に不安があればご相談ください。
登園許可証も必要に応じて発行いたします(かかりつけの方は無料です)。
単純ヘルペスウイルス感染についてのよくある質問
Q1. ヘルペスは何度も繰り返しますか?
はい。一度感染するとウイルスが神経に潜伏し、風邪・疲労・日焼けなどのタイミングで再発します。
ただし、頻繁に再発する場合には、予防的な治療も検討します。
Q2. ヘルペスの水ぶくれをつぶしてしまいました。大丈夫でしょうか?
つぶすとウイルスが広がる原因になります。すぐに流水で洗い、清潔を保ちましょう。
感染が広がっていないか確認のため、早めにご相談ください。
Q3. ヘルペスはうつりますか?
はい。唾液や水疱の内容物を通じて感染します。
家族内でのタオル・食器・おしゃぶりの共用は避けましょう。
Q4. ワクチンはありますか?
現時点で単純ヘルペスに対するワクチンはありません。
再発を防ぐには、生活習慣の見直しや体調管理が基本となります。
院長より
単純ヘルペスウイルス感染は、繰り返す・痛い・見た目が気になるということで保護者の方が不安を抱きやすい病気です。
また、他の病気と区別が難しいこともあるため、正確な診断と適切なケアが必要です。
晴れ空こどもクリニック保谷では、症状の初期から再発予防、登園・登校の判断までトータルにサポートしています。
口の中やおむつ周りの異変、原因のわからない高熱など、気になる症状があれば、どうぞ安心してご相談ください。
