夜驚症
夜驚症とは、子どもが夜中に突然叫び声を上げて起きたり、泣き叫んだりする症状で、親御さんを非常に驚かせる夜間の睡眠障害のひとつです。
見た目は「悪夢を見ている」ように思われがちですが、実際には本人は夢を見ていないことが多く、翌朝には記憶も残っていないというのが特徴です。
夜驚症の症状について
夜驚症は、睡眠中に脳の一部だけが目覚めてしまうことで起こる現象です。以下のような症状が見られます。
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夜中に突然叫び声を上げて起きる
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恐怖におびえたような顔で泣き叫ぶ
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心拍数や呼吸が速くなっている
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起こそうとしても反応が鈍い、取り乱した様子
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数分~10分程度で落ち着き、そのまま再び眠る
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翌朝には本人に記憶がない
夜驚症は、深い睡眠(ノンレム睡眠)の最中に起こるため、夢を見るレム睡眠とは異なり、内容のある夢を語ることはありません。
年齢としては、2〜6歳ごろの幼児期に多く見られ、小学校に上がるころには自然に治まることが多いです。
夜驚症の原因について
夜驚症のはっきりとした原因はわかっていませんが、脳の睡眠状態の移行が未成熟なことが一因と考えられています。
睡眠のリズムが安定しない小さな子どもに多く、以下のような要因が重なると起こりやすくなります。
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強い疲労やストレス(慣れない保育園・幼稚園、イベント後など)
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睡眠不足や生活リズムの乱れ
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急な環境の変化(引っ越し、家庭の変化など)
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熱があるときや、病気の回復期
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家族に睡眠障害の既往がある(遺伝的傾向)
また、「日中の緊張が夜に現れている」ケースも少なくありません。
夜驚症によって引き起こされる問題や注意点
夜驚症そのものは病気というより、発達途中の一時的な現象であることが多く、心配のいらないことがほとんどです。
ただし、以下のようなことには注意が必要です。
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転倒やケガ
夜間に突然立ち上がって歩き回ることがあるため、ベッドの周りを安全にしておきましょう。 -
保護者の不安や疲労
夜間の対応で親御さんが疲弊してしまうケースもあります。 -
他の病気との鑑別が必要な場合
てんかんや睡眠時無呼吸症候群など、似たような症状を起こす病気が隠れていることもあります。
当院では、必要に応じて問診や生活リズムの確認を行い、他の疾患との違いを丁寧に診断します。
夜驚症の処置や治療法
夜驚症に特効薬はありませんが、日常生活の見直しで症状を和らげることができます。
また、医師の判断で薬物療法を検討することもあります。
基本の対応
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無理に起こさず、静かに見守る
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安全な環境を整える(ベッドガード、床にクッションなど)
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寝室を暗く静かに保つ
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決まった時間に就寝・起床する
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昼間の活動を無理なく過ごすよう心がける
保護者へのサポート
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夜驚症が「異常なことではない」と伝えること
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必要に応じて睡眠日誌をつけ、パターンを把握
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保護者の不安や負担を軽減するための説明
医療的な対応
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頻度が高い場合は、漢方薬や軽い睡眠導入剤を一時的に使うこともあります(医師が慎重に判断)
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他の疾患が疑われる場合は、脳波検査などの追加検査を検討します
晴れ空こどもクリニック保谷では、保護者の心配に寄り添いながら、夜間のトラブルに対する実践的なアドバイスを行っています。
夜驚症についてのよくある質問
Q1. 叫び声をあげて目を覚ましますが、どう対応すれば良いですか?
無理に起こさず、やさしく声をかけたり背中をなでたりしてあげてください。しばらくすると自然に落ち着きます。
Q2. 毎晩のように夜驚症がありますが、病院に行くべきですか?
頻度が多い、生活に支障がある、保護者の不安が強い場合はご相談ください。他の病気の可能性を除外することも大切です。
Q3. 痛い夢や怖い夢を見ているのでしょうか?
夜驚症では夢は見ていないことが多く、本人も翌朝には何も覚えていないのが一般的です。
Q4. 何歳まで続きますか?
多くの場合、5〜7歳頃までに自然とおさまります。個人差はありますが、成長とともに改善する傾向があります。
院長より
夜中にお子さんが叫んで起きたり、泣きじゃくったりする姿を見ると、親御さんはとても不安になりますよね。
でも、夜驚症は決して異常なことではなく、脳が発達する途中の自然な現象です。
私たち「晴れ空こどもクリニック保谷」では、「どうしたらいいのか分からない」「毎晩続いて困っている」といった声に、わかりやすく丁寧にお応えしています。
無理に薬を使うのではなく、お子さんとご家族が安心して眠れる環境づくりを一緒に考えていきます。
保谷駅すぐ、土日祝日も夜9時まで診療しています。どんな些細なお悩みでもご相談ください。
