メニュー

妊娠を予定する女性・妊婦さんへの予防接種対応について

お腹の中の赤ちゃんや、生まれたばかりの赤ちゃんを守るためのワクチンがあります。 赤ちゃんは生後2か月から予防接種を始めて、自分の免疫を育てていきますが、生まれて間もない時期はまだ病気に対する抵抗力が弱く、重症化する危険性が高い病気がいくつか存在します。

お母さまがワクチンを接種しておくことで、赤ちゃんにもその免疫が届き、病気から守ることができます。

妊娠中に接種できる主なワクチン

ワクチン名 接種できる週数 回数 自費料金(税込)
RSウイルス(アブリスボ) 妊娠24〜36週(28〜36週推奨) 1回  
3種混合(ジフテリア・百日咳・破傷風) 妊娠27〜36週 1回  
インフルエンザ 妊娠全期間 1回  
新型コロナウイルス 妊娠全期間 1回  

各ワクチンについて

RSウイルスワクチン(アブリスボ)

妊娠24〜36週(推奨:28〜36週)で接種できます。

赤ちゃんの約7割が1歳までにRSウイルスに感染し、約3割が肺炎や細気管支炎などの下気道感染を起こすとされ、特に生後6ヶ月までに重症化・入院が多くみられます。

お母さまが接種すると、生後6か月ごろまで赤ちゃんを守る抗体が移行します。

複数の臨床試験により、RSウイルスワクチンの有効性が確認されています。ワクチンを接種した妊婦から生まれた乳児では、RSウイルス感染症の発症リスクが約50%減少し、重症化(入院を要するような感染)のリスクは約80%低下すると報告されています。

百日咳ワクチンと同時接種すると効果が下がる可能性があるため、別の日の接種をおすすめします。

百日咳ワクチン(3種混合ワクチン:DPT)

妊娠27〜36週で接種できます。

百日咳は大人では軽症でも、乳児がかかると呼吸停止や肺炎・脳症を起こすことがあり、命に関わることもあります。2ヶ月のデビューワクチンに含まれていますが、それ以前の重症例が問題となっています。

RSウイルスワクチンとは別の日に接種するのが安心です。

インフルエンザワクチン

妊娠全期間で接種できます。

妊婦さんは重症化しやすく、また赤ちゃんが生後早期に感染すると重症化するリスクがあります。

新型コロナウイルスワクチン

妊娠全期間で接種できます。

妊娠後期に感染すると、早産や重症化のリスクが高まります。

接種によってできた抗体は胎盤を通じて赤ちゃんに移行し、生後間もない時期も守ることができます。

人混みを避け、手洗いや換気などの感染対策も続けましょう。

妊娠前に接種が推奨される主なワクチン(生ワクチン)

以下の生ワクチンは妊娠中に接種できないため、妊娠前の接種が推奨されます。

ワクチン名 接種対象 回数 自費料金(税込)
MR(麻しん・風しん混合) 妊娠前・出産後・ご家族 1回  
風しん単独 妊娠前・出産後・ご家族 1回  
おたふくかぜ 妊娠前・出産後・ご家族 1回  
水ぼうそう 妊娠前・出産後・ご家族 1回  

風しん(Rubella)

妊娠初期に風しんに感染すると、生まれてくる赤ちゃんに「先天性風しん症候群(CRS)」と呼ばれる障害が起こることがあります。(例:心臓の先天異常、白内障、聴覚障害、知能障害など)

妊娠を希望する女性は、風しん抗体価(HI法)32倍未満の場合、ワクチン接種をおすすめします。妊娠中に抗体価が低いとわかった場合は、ご家族も検査・接種を受けるようにしましょう。

お母さまご自身も、出産後体調が戻ってから次の妊娠に備えて接種を検討してください。

多くの自治体では風しんワクチンの助成制度があります。お住まいの自治体の情報をご確認ください。

西東京市:先天性風しん症候群対策抗体検査・予防接種(風しん・麻しん風しん混合)

練馬区:風しん「抗体検査」および風しん「予防接種」の費用助成について(先天性風しん症候群対策)

麻しん・おたふくかぜ・水ぼうそう

これらの感染症に妊娠中にかかると、流産・早産や新生児への感染の原因となることがあります。

どれもワクチンで予防できる感染症です。これまで予防接種歴・罹患歴が明らかでない場合は妊娠前に接種することをおすすめします。

晴れ空こどもクリニック保谷での対応について

私たちのクリニックでは、以下のような体制で妊婦さんの予防接種をサポートしています。

  • 小児科専門医による安全なワクチン接種のご提案
  • 感染症状のない方専用の待合室を完備し、院内感染リスクを最小限に
  • WEB予約・問診でスムーズなご案内
  • かかりつけでなくても対応可能(ご不安な点はお気軽にご相談ください)
  • 駅近(保谷駅北口すぐ)でアクセス便利
  • 土日・夜間も対応しているので、お仕事帰りや週末でも受診OK

よくあるご質問(妊娠を予定する助成・妊婦さんの予防接種について)

Q1. 妊娠中にインフルエンザワクチンは本当に安全ですか?

A1. はい、不活化ワクチンであるインフルエンザワクチンは、妊娠中でも接種可能で安全性も高いとされています。妊娠中の重症化を防ぐために、多くの医療機関で推奨されています。

Q2. 妊娠がわかったのですが、風疹の予防接種を受けていません。どうすれば良いですか?

A2. 妊娠中は風疹ワクチンの接種はできませんので、感染予防に努めながら出産後に接種を行う流れになります。感染源となりうるパートナーの方が接種を受けることも重要です。

Q3. 仕事や上の子の育児で時間がありません。いつでも行けますか?

A3. 当院は夜21時まで、土日祝も診療しています。WEB予約で空いている時間を選べますので、ご都合のよい時間にご来院ください。

院長より

妊娠中は何かと不安が多い時期です。特に予防接種については「本当に受けて大丈夫なのか」と迷われる方が多くいらっしゃいます。

私たち「晴れ空こどもクリニック保谷」では、小児科専門医として赤ちゃんの健康はもちろん、妊婦さんの安心も第一に考えた予防医療を提供しています。 感染症の流行状況や妊婦健診のスケジュールに合わせて、無理なく安心してワクチンを受けていただけるよう、丁寧にご案内いたします。

育児の始まりとなる大切な時期だからこそ、「今できること」を一緒に考えていきましょう。 どうぞお気軽にご相談ください。

HOME

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME