小児喘息外来
「夜になると咳が出て眠れない」「運動のあとにゼーゼーして苦しそう」
そんな症状があるとき、お子さんは気管支喘息かもしれません。
喘息は、慢性的な気道の炎症によって、呼吸がしづらくなる病気です。小児期に多く、正しい診断と継続的な管理がとても大切です。
晴れ空こどもクリニック保谷では、小児科専門医が、発作の予防から再発防止までを丁寧にサポートする「小児喘息外来」を開設しています。発作がゼロの「完全寛解」状態を目指して治療させていただきます。
小児喘息の主な症状とは
気管支喘息には、以下のような症状があります。
- 夜間または明け方に繰り返す咳やゼーゼー音(喘鳴)
- 走ったあとや笑ったあとに咳が出る
- 風邪をひくと咳だけ長引く
- 深呼吸で息苦しさを訴える
- 体を反らせて苦しそうに呼吸する
これらは「風邪かな?」と思われがちですが、実は喘息の初期症状であることが少なくありません。
当院の小児喘息外来の診療方針
晴れ空こどもクリニック保谷では、「完全寛解(発作がまったくない状態)」を目指す治療を行っています。
子どもは日々成長し、環境も変化します。私たちは、単に「薬を出す」だけでなく、個々の生活背景に合わせたオーダーメイドの治療管理を行います。
小児喘息外来の診療内容
- 医師による丁寧な問診・聴診・診察
- 発作の頻度や重症度に応じた吸入ステロイドや内服薬の処方
- 年齢に応じた吸入方法の提案・指導(ネブライザー・エアロチャンバー・吸入薬)
- 発作時対応の説明・吸入指導
- 舌下免疫療法を用いた小児喘息の根本治療
- 保育園・学校への登園許可証や指導書の発行(無料・かかりつけのみ)
- ご家族への生活指導・環境整備のアドバイス
発作がない日常を目指して
喘息は適切な治療と予防により、発作をゼロにすることが可能です。
私たちは以下のような目標を掲げて、日々診療を行っています。
- 発作が出ない生活を送ること
- 夜もぐっすり眠れること
- 学校や運動を制限されず、思いっきり遊べること
- 急な発作で救急受診や入院が必要ないこと
お子さんの「ふつうの毎日」を守るために、定期的な通院と管理がとても大切です。
ダニアレルギーと小児喘息 ~舌下免疫療法による長期的な効果~
ダニによるアレルギー性鼻炎や喘息を持つお子さんに対し、ダニ舌下免疫療法を5年間続けた研究では、治療終了時(5年後)および10年後に喘息を発症していた割合が大幅に減少したと報告されています。
この結果から、ダニアレルゲン陽性の小児喘息では、舌下免疫療法によって根本的な改善(根治)が期待できる可能性があります。当院でも、アレルギー検査でダニ陽性と診断されたお子さんには、将来的な喘息の軽快を目指して積極的に舌下免疫療法をご案内しています。
よくある質問
Q1. どんなときに喘息を疑うべきですか?
A1. 咳が2週間以上続く、夜間や運動後にゼーゼー音が聞こえる、などがある場合は喘息の可能性があります。
Q2. 治る病気なのでしょうか?
A2. 多くの子どもは成長とともに改善する傾向があります。適切な管理を行えば、日常生活に支障がない状態(寛解)を維持することができます。
Q3. 毎日薬を飲まなければいけませんか?
A3. 症状の重さや発作の頻度に応じて治療内容は異なります。必要最低限の薬でコントロールできるよう調整します。
当院の喘息診療の強み
- 完全寛解を目指した継続的な診療
- 小児科専門医による個別対応
- 土日祝・夜21時まで対応、急な症状にも柔軟に
- WEB予約・WEB問診で待ち時間も短縮
- ダニに対する舌下免疫療法で根治を目指す
- 必要に応じてオンライン診療も可能(経過観察など)
院長より
喘息は、きちんとコントロールすれば、子どもたちが元気に毎日を過ごせる病気ですが、コントロールが悪いと体育や部活動などの制限が発生したり、頻回の入院が必要になったり、生育期の子どもにとって長期にわたるストレスとなる疾患です。
私たちは、お子さんがつらい発作を繰り返さないように、そして笑顔の毎日が過ごせるように、完全寛解を目指した治療を行います。
