水いぼ(伝染性軟属腫)
「お風呂で身体を洗っていたら、ポツポツとしたできものが…」
「見た目はニキビのようだけど、なかなか治らない」
「皮膚科では『水いぼ』と言われたけれど、どうしたらいいのか悩んでいます」
このようなご相談を、日々多くいただいています。
水いぼ(伝染性軟属腫-でんせんせいなんぞくしゅ)は、子どもによく見られるウイルス性の皮膚感染症で、集団生活をしているお子さんによくみられます。
晴れ空こどもクリニック保谷では、保護者の方のお悩みやご希望をうかがいながら、適切な処置・経過観察の方針を一緒に決めていきます。
水いぼとは?
水いぼは「伝染性軟属腫ウイルス(モルスカムウイルス)」というウイルスが原因の、**皮膚にできる小さな光沢のあるいぼ(丘疹)**です。
特に、免疫力が未発達な1歳〜小学生くらいのお子さんに多く発症し、自然に治ることも多いですが、数ヶ月〜1年以上続くこともあります。
感染力があり、皮膚同士の接触やタオルの共用などでうつる可能性があるため、注意が必要です。
水いぼの特徴
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直径1〜5mm程度のつるつるした光沢のあるいぼ
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中央が少し凹んでいる
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かゆみを伴うことがある(かいて広がることも)
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胸やわき腹、太もも、腕、わきの下などにできやすい
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数が増えたり、集団で出てくることも
痛みや発熱などはありませんが、見た目の問題や感染の拡大が心配になる保護者の方も多いです。
水いぼの原因と感染経路
水いぼは、皮膚への直接接触や、以下のようなものを介してうつることがあります。
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兄弟姉妹や友達との肌の接触
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タオル・衣類の共用
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プールやお風呂のマット
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水着の中で湿った状態が続くこと
皮膚に小さな傷があると、そこからウイルスが入り込み感染しやすくなります。
ただし、非常に強い感染症ではなく、すぐに隔離が必要なものではありません。
治療と対応について
水いぼにはさまざまな対応の選択肢があります。当院では、お子さんの年齢・性格、保護者の方の考え、通園状況などをふまえて治療方針を決定します。
1. 経過観察(自然治癒)
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特に治療をしなくても、ほとんどの場合半年〜1年で自然に治ります
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無理にいぼを取らないことで、痛みや傷あとを防ぐ
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保護者の方のご希望で、まずは経過を見ることも多いです
2. 摘除(ピンセットなどで取り除く)
- 処置が必要な場合は皮膚科をご紹介させていただきます
3. その他の選択肢
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新規外用薬(保険診療)のワイキャンス
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自費診療の水いぼクリーム(M-BF)
従来なかなか痛みが少なく有効な治療がなかったですが、2024年に新規に保険収載されたワイキャンスは今後第一選択となることが期待されます。
登園・登校、プールはOK?
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通常は登園・登校可能ですが、園や学校のルールによって対応が異なります
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プールはOKとする施設も多いですが、皮膚同士の接触がある場合は要注意
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水いぼが多い場合は、ラッシュガードの着用やタオルの共用を避けるなどの工夫を
ご希望があれば、園への説明書(診断書)も発行可能です。
水いぼについてのよくある質問
Q1. 自然に治ると聞きましたが、本当に何もしなくて大丈夫ですか?
はい、多くのお子さんは半年〜1年以内に自然に治癒します。
ただし、広がりが早い・数が多い・かゆみが強いなどの場合は、治療を考慮します。
Q2. 兄弟にうつりますか?
うつる可能性はあります。
タオル・衣類の共用を避け、スキンケアをしっかり行うことでリスクを減らせます。
Q3. お風呂やプールは大丈夫?
基本的に問題ありませんが、接触感染のリスクがあるため、施設の指示に従いましょう。
プール後はしっかりシャワーで流すことも大切です。
Q4. ピンセットで取ると、また出てきますか?
ウイルスが残っていると、再発することもあります。
完全に取り切ることが難しい場合や、皮膚のバリアが弱いときは再発しやすくなります。
院長より
水いぼは、見た目の違和感や「うつるのでは?」という心配から、保護者の方が不安を感じやすい皮膚の病気です。
けれど、ほとんどの場合はお子さんの免疫が育つことで自然に治っていくものです。
無理に取り除かずに経過を見ることもできますし、ご希望があれば痛みを最小限に抑えた処置も可能です。
晴れ空こどもクリニック保谷では、一人ひとりのお子さんとご家族に合った治療方針をご提案いたしますので、どうぞお気軽にご相談ください。
