肛門周囲膿瘍
「赤ちゃんのおしりの近くが赤く腫れてる」
「オムツ替えのときにおしりの横にしこりがある気がする…」
このような場合、肛門周囲膿瘍(こうもんしゅういのうよう)の可能性があります。
これは赤ちゃんや小さなお子さんに比較的よく見られる皮膚の感染症の一つで、放っておくと痛みが強くなったり、膿(うみ)がたまって自然に破れてしまうこともあります。
晴れ空こどもクリニック保谷では、おしり周りのトラブルも丁寧に診察し、必要に応じて外科的処置や連携医療機関へのご紹介まで対応いたします。
肛門周囲膿瘍とは?
肛門周囲膿瘍とは、肛門のまわりの皮膚や皮下に細菌が入り込んで、膿がたまる病気です。
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主に1歳未満の赤ちゃん(特に生後6か月以下)に多い
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男の子に多くみられる傾向があります
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肛門のすぐ横あたりが赤く腫れて、触ると痛がるのが典型的な症状です
膿瘍(のうよう)とは、細菌感染によってできた膿のかたまりのこと。
放置すると皮膚が破れて膿が出てくる場合もあります。
肛門周囲膿瘍の症状
以下のような症状が見られるときは、早めにご相談ください。
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おしり(肛門の近く)が赤く腫れている
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ふくらみ(しこり)のようなものがある
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触ると痛がる、泣く
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熱を持っているように感じる
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発熱や機嫌の悪さを伴うことも
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数日すると、皮膚が破れて膿が出てくることがある
膿が自然に出てしまった場合、一時的に症状が落ち着くこともありますが、再発したり、瘻孔(ろうこう)というトンネルが残ってしまうこともあるため、きちんとした評価と経過観察が大切です。
肛門周囲膿瘍の原因
原因の多くは、肛門の周囲に存在する細菌(主にブドウ球菌など)が、皮膚の小さな傷などから入り込むことで起こります。
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排便の刺激や摩擦、オムツかぶれなどがきっかけになることもあります
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免疫機能がまだ未熟な乳児期に起こりやすい
また、男の子では肛門の内側からの小さなトンネル(痔ろう)を伴うことが多く、これが再発の原因になることもあります。
肛門周囲膿瘍の治療
診断
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視診・触診で判断可能なことが多いです
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膿がたまっているか、破れているかなどを観察します
治療方針
症状の程度により対応が変わります。
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軽度の場合(赤みのみ)
→ 抗生物質の塗り薬・飲み薬、排便ケア -
膿がたまっている場合
→ 必要に応じて**切開排膿(しかいはいのう)**を行い、膿を外に出します -
自然に破れて膿が出た場合
→ 洗浄・消毒、軟膏処置で様子をみます -
再発を繰り返す場合や、痔ろうを形成している場合
→ 小児外科へ紹介して**手術的な治療(痔ろう根治術)**を検討することもあります
晴れ空こどもクリニック保谷では、処置が必要な場合も丁寧に対応し、痛みの少ないケアを心がけています。
肛門周囲膿瘍についてのよくある質問
Q1. おしりの腫れがあるけれど、家で様子を見て大丈夫ですか?
赤みやふくらみがある場合は、膿がたまり始めている可能性があります。
放置すると破れてしまうこともあるため、早めにご相談ください。
Q2. 膿が出てきたら、もう治っているということでしょうか?
一時的に症状は改善することもありますが、トンネル(痔ろう)が残っていて再発するケースもあります。
きちんと診察を受けて経過をみることが大切です。
Q3. 手術が必要になることもありますか?
再発を繰り返したり、痔ろうが確認された場合は、小児外科での手術が必要になることがあります。
ただし、1回きりで軽症の場合は手術をしないケースがほとんどです。
Q4. オムツの刺激やおむつかぶれが原因ですか?
直接の原因ではありませんが、おしりの皮膚のバリアが弱っていると細菌が入りやすくなります。
清潔に保ち、オムツ替えの際には優しく拭いてあげましょう。
院長より
赤ちゃんのおしり周りのトラブルは、見慣れないととても不安になりますよね。
「ちょっと赤くなってるだけかな?」と思っていたら、翌日には腫れが大きくなっていた…ということも少なくありません。
肛門周囲膿瘍は、軽症なら塗り薬や処置で改善できますし、再発する場合でも早めに専門的に対処すればしっかり治せる病気です。
晴れ空こどもクリニック保谷では、おしりの症状についても遠慮なくご相談いただける雰囲気づくりを大切にしています。
「ちょっと心配だな」と思った時は、どうぞお気軽にご来院ください。
