蛋白尿
「健診で“尿にたんぱくが出ている”と言われたけれど、どうしたらいいの?」
「おしっこの検査でひっかかってしまったけど、病気なのか心配…」
こういった不安を感じて受診されるご家庭はとても多くいらっしゃいます。
蛋白尿は、子どもによく見られる検尿異常のひとつで、必ずしも重大な病気が隠れているとは限りませんが、慎重な判断が必要なこともあります。
晴れ空こどもクリニック保谷では、小児科専門医が成長や体調に応じて、必要な検査や経過観察を行いながら、安心して経過を見守れるようサポートしています。
蛋白尿の症状について
蛋白尿とは、通常は尿中に排泄されないはずの「たんぱく質」が尿に漏れ出ている状態を指します。多くは無症状で、学校健診や乳幼児健診などの尿検査で偶然見つかることがほとんどです。
ただし、次のような症状を伴う場合は、注意が必要です。
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顔や手足のむくみ
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尿の泡立ちが強い(たんぱく尿の目安になることがあります)
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尿の色が濃い、量が少ない
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体重の急激な増加
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疲れやすい、元気がない
特にむくみや体調不良がある場合は、腎臓の病気(ネフローゼ症候群など)を疑うこともあります。
蛋白尿の原因について
蛋白尿の原因はさまざまですが、小児で多く見られる原因は以下の通りです。
一過性蛋白尿(もっとも多い)
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発熱や脱水、激しい運動後に一時的に見られる
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数日で自然に消えることが多く、特に治療の必要はありません
起立性蛋白尿(学童期に多い)
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朝の尿には出ていないが、日中の活動後に出てくる
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成長に伴い自然に改善する傾向があります
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腎機能に問題がないことがほとんどです
持続性蛋白尿(要注意)
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朝一番の尿でも蛋白が検出される
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腎臓の機能に問題がある可能性あり
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以下のような腎疾患が疑われます
- ネフローゼ症候群
- 急性糸球体腎炎
- 慢性腎炎
このように、「いつ出ているか」「どのくらいの量か」によって対応が大きく変わってきます。
気になる場合は、朝の尿を提出していただくことで起立性かどうかの判断ができます。
蛋白尿によって引き起こされる病気
蛋白尿自体が症状を起こすことは少ないですが、原因となっている病気が進行することで以下のような影響が出る可能性があります。
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ネフローゼ症候群
大量の蛋白尿、全身のむくみ、低たんぱく血症が特徴。再発をくり返すことも。 -
急性糸球体腎炎
血尿やむくみ、血圧上昇を伴うことがあり、溶連菌感染後に起こることがあります。 -
慢性腎疾患(CKD)
持続的な蛋白尿がある場合、腎臓の機能が徐々に低下していくことがあります。
早期に対応すれば、予後は良好なケースが多いですが、適切な経過観察が重要です。
蛋白尿の処置や治療法
まずは、蛋白尿が一時的なものか、持続するかを見極めることが大切です。
検査の流れ
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再検尿(朝一番の尿)を提出
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異常があれば、高次医療機関紹介の上、尿定量検査や尿沈渣検査でたんぱくの量や性状を確認
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必要に応じて、血液検査・超音波検査・腎機能の評価を行います
治療が必要な場合
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ネフローゼ症候群などが確認された場合は、ステロイド治療や入院加療が必要
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腎炎が原因であれば、安静や塩分制限、血圧の管理が行われます
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慢性腎疾患が疑われるときは、専門医への定期受診と長期的な管理が必要です
晴れ空こどもクリニック保谷では、再検査から専門医紹介まで一貫してサポートし、保護者の不安に寄り添った丁寧な診療を行っています。
蛋白尿についてのよくある質問
Q1. 検診でたんぱく尿が出ましたが、すぐ病院に行くべきですか?
一度だけの異常であれば、数日後に朝の尿で再検査することをおすすめします。それでも異常があれば医療機関に相談してください。
Q2. 子どもは運動をよくするのですが、それが原因になりますか?
はい、激しい運動後や発熱時は一時的に蛋白尿が出ることがあります。一過性のものであれば心配いりません。
Q3. 起立性蛋白尿って何ですか?
朝一番の尿では出ないのに、日中の活動後に出てくるタイプの蛋白尿で、思春期の子どもに多く、経過観察でよいことがほとんどです。
Q4. 腎臓の病気かどうか、どのように判断するのですか?
尿検査だけでなく、血液検査・超音波検査などを組み合わせて腎機能をチェックします。必要に応じて小児腎臓専門医へご紹介いたします。
院長より
蛋白尿は、見つかるとどうしても「腎臓が悪いのでは…」とご心配になるかもしれません。
でも、多くの場合は一時的な変化や、成長とともに改善する良性のものです。
大切なのは、正確に検査を行い、「心配のいらないもの」と「注意が必要なもの」をしっかり見分けることです。
晴れ空こどもクリニック保谷では、健診後の再検査・経過観察から必要時の専門医紹介まで丁寧に対応していますので、どうぞ安心してご相談ください。
