過敏性腸症候群
過敏性腸症候群(IBS)は、検査では異常が見つからないにも関わらず、お腹の不調が慢性的に続く病気です。腹痛や下痢、便秘といった症状が数週間〜数か月にわたって続く場合、IBSの可能性があります。特にストレスや緊張と関係が深く、小中学生や思春期のお子さんにも増えている病気です。
「晴れ空こどもクリニック保谷」では、小児科専門医がこうしたお腹の不調を丁寧にうかがい、身体的な病気の除外や、心身両面からのケアに取り組んでいます。
過敏性腸症候群の症状について
IBSの症状は人によってさまざまですが、以下のような特徴があります。
-
腹痛や腹部の不快感が続く(排便で軽くなることが多い)
-
下痢または便秘、またはその両方が交互に起こる
-
便に粘液が混じることがある
-
排便後もすっきりしない感じがある
-
朝や学校前など、特定の時間帯に強い症状が出る
-
トイレに何度も行きたくなる(特に登校前)
-
ガスがたまりやすく、お腹がゴロゴロする
お子さん自身も「気のせいかな?」と我慢してしまいがちですが、生活に支障が出ている場合は、早めに受診することが大切です。
過敏性腸症候群の原因について
IBSの原因は、以下のように複合的です。
-
ストレスや不安・緊張:学校や家庭の環境の変化が影響します
-
腸の過敏性:腸が通常よりも敏感に反応してしまいます
-
自律神経の乱れ:腸の動きに影響する神経のバランスが崩れやすくなります
-
腸内細菌の乱れ:善玉菌と悪玉菌のバランスがくずれることもあります
特に真面目で頑張り屋さんタイプのお子さんや、繊細な気質のお子さんに多く見られます。
過敏性腸症候群の病気の種類について
IBSは、便の状態や症状のタイプによって次のように分類されます。
-
下痢型(IBS-D)
急な腹痛と下痢が頻繁に起こるタイプ。登校前にトイレに駆け込むことが多く、学校生活に影響します。 -
便秘型(IBS-C)
便が硬く出づらく、排便後もすっきりしないタイプ。腹痛やガスだまりを伴うことがあります。 -
混合型(IBS-M)
下痢と便秘が交互に現れるタイプ。不規則な便通に困っているお子さんに多いです。 -
分類不能型(IBS-U)
上記に当てはまらないが、IBSの特徴的な症状がみられるタイプです。
当院では、お話をじっくりうかがいながら、お子さんの症状に合ったタイプを見極め、対応していきます。
過敏性腸症候群の治療法について
IBSの治療は、お薬に頼るだけでなく、生活の見直しや心のケアも含めた総合的なアプローチが重要です。
1. 生活指導とストレス対策
-
朝のトイレ時間を確保する
-
食事の内容を見直す(刺激物・脂っこいもの・乳製品など)
-
睡眠と規則正しい生活
-
学校・家庭でのストレスへの配慮(必要に応じて学校への診断書も)
2. 食事指導
-
食物繊維は便秘型に有効ですが、下痢型では控えることもあります
-
十分な水分摂取を心がける
3. 薬物療法
-
整腸剤(ビフィズス菌、乳酸菌など)
-
消化管の運動を整える薬
-
下痢止め・便秘薬
-
抗不安薬や漢方薬を併用することもあります
症状や年齢に合わせて、必要最小限でお薬を選び、お子さんの不安が強くならないように注意しながら処方いたします。
4. 心理的サポート
-
本人が症状を「自分のせい」と思わないように支援
-
親御さんにも「甘えているのでは?」などと誤解しないようお願いしています
-
必要に応じてカウンセリング機関との連携も検討します
過敏性腸症候群についてのよくある質問
Q1. 検査で異常がないのに腹痛が続いています。病気ではないのですか?
A1. 異常が見つからなくても、腸の機能に問題があるIBSの可能性があります。無理せず相談してください。
Q2. 学校に行けないほどの腹痛があるのですが、仮病と思われないか不安です。
A2. IBSは心と体が関係する「本物の病気」です。思春期の子どもにとって非常に苦しい状態で、理解と支援が必要です。
Q3. 一度治ったらもう大丈夫ですか?
A3. ストレスや生活環境の変化で再発することがあります。長く付き合っていくための知識と習慣づくりが大切です。
院長より
過敏性腸症候群は、目に見えない不調のため「気のせい」「我慢すればよい」と思われがちですが、子どもたちにとっては非常に深刻な悩みであることが少なくありません。
私たち「晴れ空こどもクリニック保谷」では、IBSのような「なんとなく不調が続く」症状に対しても、しっかり向き合います。お子さんだけでなく、ご家族の気持ちにも寄り添いながら、一緒に回復への道を歩んでいけたらと願っています。
保谷駅すぐの立地、夜9時まで毎日診療対応、オンライン診療も可能という利便性を活かして、学校やお仕事の合間にも安心してご相談ください。
